中小企業は女性活躍推進法の改正にはどう対応したらよいのか?

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平成28年4月に「女性活躍推進法」が施行され、令和元年6月にその一部が改正され公布された。それにより、行動計画の策定に関する様々な義務の対象が、今までは常時雇用労働者301人以上の事業主だったものが101人以上の事業主かに拡大された。また301人以上の企業は情報公表の強化することになった。

その背景については。厚労省などのページに説明を譲りたい。

301人以上の企業については平成28年ごろからすでに様々な取り組みがされているが、今までは対象ではなかった企業は何をどうしたらよいのか、悩んでいらっしゃる企業もあるようだ。今日はどう対応したらよいか、基本的な考え方について触れてみたい。

それもそのはず。川上から勝手に送りつけられた桃を必要じゃないからと見過ごすことなく、どんなに重くてもどんなに大きな桃だと感じても、確実に家に持ち帰り、桃を育てることを強制され、育て方は各自考えなさい、という話。ざっくり、桃は「女性の活躍の場」だ。
うちの企業に必要かどうかは関係ないのだ。101人以上の企業はすべて対象となる。

私は女性の立場で言えば、女性が活躍する場をつくることにはもちろん賛成だ。しかし、無理やり作った女性活躍の場、そこに向かう様々な人々の意識を忘れてはいけない。男性やその取り組みから取り残された女性、例えば、パートタイマーや派遣さん、大きなマイノリティではない障がいをもっている方、LGBTの方など、そういった方々への配慮もしながら女性活躍推進を考えることが大前提だ。
わが社には女性活躍推進といったときに、だれを対象にするのかを定義した上で計画を考える必要がある、また定義から外れた方々への配慮についてもぜひ考えていただきたい。

そして、川上から「あなたたちにも必要でしょうから」と親切心で流してくれた桃をポジティブに受け止め、自分たちのためになるように育てるにはどうしたらよいかを考える必要がある。後ろ向きに行動計画策定することは時間の無駄でしかないし、逆にそれならしないほうがマシだ。御社への入社を希望する方々は、そのような御社の後ろ向きな態度をどのように捉えるだろうか、考えてみてほしい。

したがって、この行動計画策定では、具体的な内容をどうするのか、というよりも、わが社としてどの程度女性の活躍の場を作りたいと思っているのか、上から桃が流れてきたから仕方なくなのか、以前からずっと機会をうかがっていたことを実行するいい機会なのか、わが社でも女性の活躍について考えを改め、真剣に取り組んだいこうと思っているのか、それらがうかがえるような内容にすることが大切だ。なぜなら、これは自社PRの場だからだ。
様々な企業と横並びで比較された中で、自社をどの程度認知してもらえるのか、好印象をもってもらえるのか、これは就職希望者に向かってだけではなく、未来の関係者へのPRにもつながるのだ。もちろん、自社のホームページなどに取り組み内容を掲載すれば、もちろん他社との差別化になる。活動している、していないというレベルだけではなく、どのように考え、どのように取り組むのか、この点が差別化になる。

まとめ:川上から流れた桃を大切に持ち帰り、大切に育て、「桃太郎ここにあり!」を世間にPRする機会にすることが重要。